花開きたい
コロナのお陰でお稽古に行かなくなって1ヶ月以上経ちました。
もちろん家でもお稽古できるように道具も揃っているし、環境もばっちりだけど。
オンラインで指導してもらえるとは言え、
ずっと直接指導してもらっていた身としては
正直やっぱり物足りない笑。
YouTubeで私のお稽古風景を見てくれた方はわかると思うけど、
何が物足りないかって、それは“お喋り”。ww
お稽古の時間は2時間半あるんだけど、
最初1時間はお喋りしてるのです(鈍牛先生と)。笑
お喋りしながら書いてるのみて、あーだ、こーだ文句言ったり、
鈍牛先生の豆知識聞いたり、誰得ネタ聞いたり、
自分が書いたものに「お、いいじゃん!」って言わせるように強要する。笑
よく言う“褒めらるとと伸びるタイプ”なのかもしれない。
褒めてもらわないと、自分で自分の作品を一生褒め続けて、
挙句、誰かが褒めないと「なんで、どうして、どこらへんが」って
逆ギレする時もある。(やっかいなやつ)
小さい頃から習っていた“習字”から、
いつのまにか“書道”の沼へ。笑
今思うと習字ってなんて簡単なんだろう。
とりあえず綺麗に書いておけば昇段するし、
テクニックも特にいらない。
見えた通りに書いておけば問題ない。
けど書道は見えた通りに書けない。泣
この「花開」は、実は書けなかったので後回しにしている。笑
※今まで書けるまで執念で書いていたので、後回しにしたのは実は初めて!
花の1番最後のシューッと上にあげるところが、一生書けなかった。
何ヶ月これ書いたんだろ、、。
どぎゅさんも先生らしからぬ、
「もう、書けたことにして次行こうよ〜!」って。笑
これ、誰が書けるの?
書ける人はどのレベル?
書道やってる人の何%の人が書けるの?
って捲し立てたら、「書けるの伴くんくらいじゃない〜?」
って言うことで、伴くんにパスした。(強引ごめんw)
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書いてくれた!泣
しゅごい。しゅごーーーー!しかも動画付き。
伴くんは、私が書けないって大騒ぎしてる他の課題もすぐに書いてくれたりして、
ゲシュタルト崩壊している私の狭くなった表現に
新しい表現の形を見せてくれるんだけど
超しっかりしていて、勉強熱心で、社会性も高く、
私の練習量の100000000倍はしている。
あぁ、眩しい、、。笑
沼落ちした時は他の人がどんな表現してるのか見るだけで、わりと楽になる。
“#週一枚の臨書課題からの”(Instagram企画)も割とそうで、
よくわからなくなった時に他の人の臨書みると
ほー。それでもいいんか〜。って感じで
さっきまでのどん詰まり感がいきなり抜けたりする。
気分転換、大事。
そして今日は沼落ちした、こちら。
バランスはてな。
余白はてな。
全部はてな。
ふふっふ。
長信草(崔国輔)
長信宮中草
年年愁處生
故侵珠履跡
不使玉階行
長信宮中の草
年年愁うる処に生ず
故(ゆえ)に珠履(しゅり)の跡を侵し
玉階をして行かしめず
長信宮殿内の草々は
毎年愁うる所に生える
だから天子の靴跡を害し
宮殿の階段を歩けなくする
長信宮殿は漢の世の、成帝の母なる皇太后の居所。
時に成帝の寵愛を受けていた班婕妤(はんしょうよ)は、成帝に新しい愛姫ができ、身の危険を感じて成帝の下を去り、皇太后の世話をするとし、長信宮殿で暮らすこととした。
長信宮殿に草が生える。長信宮殿は愁うる所。愁うるのは誰か。皇太后と班婕妤。愁うる皇太后と班婕妤に代わって生えるのが草。草は天子成帝の靴跡を害し、宮殿の階段を歩けなくする。草のせいで成帝は母なる皇太后に会うこともできぬし、母なる皇太后は子たる成帝に会うこともできぬ。
非情な草が成帝の動き皇太后の動きを阻害する。成帝の動きができぬのは、成帝自身にあるのではない。罪は草にある。責任を転嫁する。草の持つ意味。なかなかの手法である。
悪いのはぜーんぶ草。草のせい!笑