LIMITED

肉と温暖化

お肉が大好きな私が話す、
家畜と自然と、温暖化について。

以前、ブログでも少し触れましたが、日本は平安時代から「食べないことが高貴な身分のふるまい」、「食べるのはいやしい」と思われるようになっていた為、肉食は禁欲させられていました。魏志倭人伝にも「誰かが亡くなった際、喪主は肉食をがまんする習慣がある。」と書いてあります。

仏教の伝来とともに「殺生」を「罪業」とする考え方が広まり、喪に服したり何かを祈願したりする時に肉食を我慢する習慣と仏教の殺生罪業観、このふたつが融合して、のちの肉食忌避(タブー)につながっていきました。


急速に肉食が一般化したのは、1955(昭和30)年頃からとされています。現在のように「お肉を食べたい!」、「お肉を食べよう!」の歴史は実は50年程しかないのです。驚きですよね。

獣肉屋 | MAY YOU

最近は”燃え尽き症候群”が連発しています。いきなり集中してバァーっと取り組むんだけど、その後空っぽになっちゃって、時間を忘れてしまうくらいぼやっとしています。なんなんでしょう。ちなみに集中している時間と、ぼやっとしている時間は、ぼやっとしている時間が3倍位。春ですね。 …

2030年頃には、世界の人口の増加が食肉生産を追い越してタンパク質が足りなくなる「プロテイン危機」が起こるという研究もありますし、家畜のせいで温暖化が進んでいるという記事やニュースも沢山あって、意識の高いモデル・タレントの方達などは、ビーガン食をしていますね。もしかしたら今のようにお肉を食べられる時代は、日本史の中のほんのわずかな期間で終わるのかもしれません。

歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリさんが書いた
世界的大ベストセラー『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』。

⬆︎サピエンス全紙(上・下巻)

⬆︎ホモ・デウス(上・下巻)


皆さんもう読みました?
虚構によって進化してきたとか、小麦の奴隷だとか、これ本当に最初から最後までずっと「うぇええ?!」っていう感じで読めます。ちょっと難しいけど、秀逸な比喩が沢山出てきます。「語彙力を鍛える本」とか読んでいる人は、そんな本読んでないでこういう本読んだほうがいいね。
(あ、話逸れたし毒っぽい。焦)

著者ユヴァル・ノア・ハラリは厳格なヴィーガンで、1日2時間の瞑想を日課にしています。ヴィーガンであるのは宗教的な理由からではなく、私たちが人間以外の生き物を物扱いにしていることに気づき、それに与くみしたくないと考えたからだそう。瞑想は集中力を養うのに非常に有効だから。

そんなハラリさんは、
「家畜の飼育を始めたことが人類の最悪の罪」
とはっきりと言っています。

そして、
「人類は細胞バーガーを食べるべき!」と。

細胞バーガー?

“特定の細胞を培養することで農産物や肉を生産する、「細胞農業」や「培養肉」という技術があります。ステーキが食べたければ、細胞からステーキを育てるだけです。雌牛を育てる必要はありません。SFの世界の話のように聞こえるかもしれませんが、もうこの技術は現実のものになっています。3年前細胞から初めてハンバーガーが作られました。30万ドルという巨額の費用がかかりましたが、それぐらいの出費は新技術にはつきものです。いま(2017年3月)私の知る限り、細胞バーガーの価格は1個あたり11ドルにまで下がりました。開発者によれば、今後、おそらく10年前後で肉のハンバーガーより価格を下げることができるそうです。”

す、すごい。

けど、培養肉の普及に懐疑的な人は多いかもしれない。
試験管で培養された肉なんて「不自然」だし、
市場に受け入れられないのではないかと。

そこでハラリさんは、
「『不自然な』振る舞いなどというものは存在しない。
この世に存在するものは何であれ、文字通り、自然なものである。」
…パワーワードきたァ。

Netflixでも肉を食べない菜食アスリートの番組とかあって観たけど、「肉を食べてパワーを付ける」なんて嘘だなァ、って思いました。お肉食べなくなってから成績グンとあがってるし。コナー・マクレガー(肉食)もヴィーガン(菜食)のネイト・ディアスに負けたしなァ。トップアスリートにこんなに菜食主義がいたなんて知らなんだァ。

The Game Changers

あ〜、色々考えさせられますね。
とりあえず今だからこそ、時間がめちゃくちゃあるから、
沢山本読んで考えてみよう。
生活スタイルを根本から改善する良い機会!

皆さんも暇だったら是非読んで、観てみてくださいね。

↓この本もおすすめ。