人生で3回着付けを習いました。
なんだかんだ私のお稽古ごとは銀座が多くて、
今のところ週に最低2回は銀座に行っています。
銀座は外国人旅行者も多いし、
着物姿の方もよく見かける街ですね。
さすが銀座って感じでこういう人はあまりいないけど、
表参道とかには結構見かける“華やかな訪問着で帯付き”
ざっくり説明すると“訪問着”って、ドレスで言うカクテルドレスみたいなもので、タキシードとかロングドレスを引きづりながら昼間の街中を闊歩している状態です。その格好で式典などではなくレストランで友人達と食事会。違和感ですよね?
実は私、着付けを人生で3回習いました。
1回目は学生の時。
2回目は友人の結婚式で着ようと思ったのに着れなくて。
そして3回目の今です。
なんで3回も習ったの?って感じでですけど理由は2つ。
まず1つ目に大きい声で言える事は、着ないとそもそも忘れる。何回も練習して、実習も筆記テストでも満点取ったはずなのに、いざ実践。友人の結婚式で着ようと思った時に全然着れなくなっていて、結局着付け師さんへ頼む。笑
そして2つ目、なにを着ればいいのかわからない。
お教室や指導者にもよりますが、
着付けの手順だけをひたすら教えてくれて、
「早く綺麗に着る!」をスローガンにするあまりに
実践編で何の種類のお着物を着ればいいのかわからない。
ということがありました。
明日友人の誕生日会をちょっと良いレストランでやるからせっかくだからお着物着ていこう!さあ、何を着たらいいの?振袖が違う事はわかるけど、あれ?この紋付を着ていくのって変?帯はキラキラしてるから可愛いし着て行きたいけど、私が主役じゃないしいいのかな?
とかやっているうちに、よくわからないし恥もかきたくないし、無難なワンピース。(着物警察にも怯える)これが負のループとなっていき、「着ない→忘れる」になりました。笑※着物警察とは街中でいきなりお着物をきている人へ、着方に文句をつけたり、ひどい時は帯を掴んで勝手に直してきたりする素人警察です。
1回目と2回目のお教室は、「いつどんな場面で何を着る」っていうカリキュラムがそもそも無かった。あってもフォーマルとカジュアルな大まかなくくりだけで、実践的ではなかった。先生に聞いても“着させる”っていう目的が強過ぎて、あまり教えてくれない。。笑
そもそも、お着物で外出する時にコートやら羽織りを着ないのはNGだよ。って教えてもらったのは3回目のお教室。だって、1回目も2回目も外出授業自体がなかったしね。なにも羽織らずに着物姿でウロウロしてるのを「帯付き」といって、昔はこの帯付きでぷらぷら出歩いていたのは遊女だったそう。
あと、お茶会の時なんかも帯付きでいくと「あんた、このチリどうするの?」って聞かれてしまうので、ちりよけと言う名のコートが必要なのです。他にも大切な帯の擦れや引っ掛けなどから守る為(電車とかで飲食している人とか、乱暴な人がいるので)、防寒にも必要です。※コートにも種類と格と流行りがあって、TPOで選ばないといけません。
2回も習っているのにお着物何着ていこうの前に、
まずコートを羽織るところから知らないなんて泣きたい。。
いつも思うけど、何かを習う時の
師、先生選びは大事だし難しいなと思います。。。
3回目のお教室は実践編がカリキュラムが組まれているから、
草履の事なんかについても沢山教えてくれました。
書道も他でもなんでもそうだけど本当に指導者選びには時間をかけるべき!
今の時代は昔と違い厳格すぎる細かいルールは割と省かれてはいるけれども、やっぱり知らないで着ているのと知っててあえて着ているのでは大きな差。ちゃんと歴史を勉強して、今風に着れたらいいなと思って勉強していますが、許容範囲は人それぞれでなかなか難しいですね。笑